北摂ロマネスク

エイト、音楽、こっそり日常。

高橋優LIVE TOUR「今、そこにある明滅と群生」@フェスティバルホール

2015年は学生時代ほどではなくてもなんだかんだと生演奏を聴く機会に恵まれた。アイドルの追っかけでまたライブ熱が再燃するとは思ってもみなかった。

 

高橋優LIVE TOUR 2014-2015
「今、そこにある明滅と群生」

2015年3月7日(土)フェスティバルホール 17:00開場/18:00開演

運よく縁があり、譲って頂けることに。最上階の最後列。以下覚え書き

*裸の王国*蝉

セトリは調べて行ったとはいえまさかのスタートだった。開門ではなく閉門して始まった印象。初っ端からボルテージの高い腕の突き上げにテンション爆揚げ。

*おやすみ*ヤキモチ

緩急のつけ方が鬼。ヤキモチでグッズのツアータオルが早くも役に立つ。ボロ泣き(1回目)。メイクなんて知ったことか。

*頭ん中そればっかり

2000人↑で叫ぶ ”どこ見てんのよ!?” が楽しすぎた。こんなになんだろう、感動も何もない(※褒めてる)肉食アピールの大きいお友達向けの曲なのに、すごく純粋な気持ちになる感じ。終演後家族で来ていたらしい小学生の男の子を見てすぐこの曲が思い浮かんだ。ロックに年齢なんてない。

*パイオニア*こどものうた

フルスロットルで続くパイオニアはまさにランナーズハイ状態。これでアガらない人はあの会場にはいなかった。こどものうたの「おとなのうた」ぶりは生で聴くと本当に重いけど最高にクール。

*太陽と花*以心伝心*あなたとだから歩める道

着席してからの3曲を母と聴けたことがいい思い出。無理やり連れて来て本当に良かった。曲紹介でタイトルを言い間違ってわたわたなる優くん(かわいい)を見て、ああこの人は実在するなとなぜかしみじみ実感。

*BE RIGHT*(Where's) THE SILENT MAJORITY?

もう一回、一緒に歌ってくれますかフェスティバルー!からの2曲のトップギアの入れ方。乗せ方。しかしこのトラック1、シングルではないアルバム曲でこんなに何もかもをかっさらって笑ったり唄ったりして僕らに今出来ることをひとつずつラララ…に乗せていく手腕はんぱない。今日を迎えられてほんとよかった。サイマジョはあんなに難しい歌なのにみんなでひとつになれるところが高橋優マジック。

*犬

イントロ2音で見事に涙腺崩壊。ボロ泣き(2回目)。はっちゃんの鍵盤には魔法が宿っているとしか思えない。本当に、犬を聴くために行ったといっても過言ではなかったので、生で聴いて、一度きりだと自分に言い聞かせながら何もかも覚えてきた。案の定夏に出たベストアルバムの明滅ツアー特典映像にも犬は入ってなかった。わかってた。そういう位置づけじゃないものこの曲。だからカラオケにも配信されない。でも好き。どの曲よりも好き。間奏の弦がまた涙を誘って、照明も暗めのステージがずっと眩しくてたまらなかった。

*WC*同じ日々の繰り返し*旅人

ライブも終盤。優くんがゆっくり、私たちを日常へ戻していく。明日も頑張ろうと背中を押し始める。WCは演出が◎。淡々とした曲がドラマチックさを帯びて最強。

*泣ぐ子はいねが(C&R)

そこそこ長い尺で大阪にちなんだC&R。新フェス名物のみのむしバルコニー席もしっかりいじって、笑って、叫んで、ああ、もう終わってしまう。

*明日への星

この夜が明ければ元通りだ。

【EC】

*微笑みのリズム*現実という名の怪物と戦う者たち

夜はまだ明けなかった。EC曲は会場によって微妙に変化していて、ひと月前の石川公演が8月6日・現実~・福笑いという神セトリだったので少しだけこの再現がないか期待して一度少しだけションボリしたのだけど最後の最後にやっぱり最高のライブだったと何の未練もなく思わせてくれた。もっと聴きたいという気持ちがなかったといえば嘘になるけど、本当に心残りはなかった。

*同じ空の下

最後の最後にこの曲を会場全員で歌った達成感。ずっと頭上で手拍子していた腕の疲れも感じない。間違いなく全員で同じことを思って声を合わせた瞬間、この曲の真価を見た気がした。名曲だ。間違いない。そして神セトリだ。間違いない。

 

リニューアルしてから初めてのフェスティバルはとても美しく、上階にいけばいくほど切り立った断崖絶壁でとてもステージが見やすかった。双眼鏡は要所要所で使いはしたものの、それでも優くんを遠いとは感じなかった。後悔したことはライブTシャツを買って入ればよかったということ。バタバタ参戦はこういうところで弊害が出る。

とても気持ちの良いライブだった。