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北摂ロマネスク

エイト、音楽、こっそり日常。

とあるeighterの「アイドルにおける良い事務所」考察

いろいろ書いてますけどひとりごとです。

 

推しである工藤遥ちゃんがあと半年でグループと事務所を卒業すると発表して丸3日。発表翌日にフクザツな気持ちのまま名古屋公演に入り、本人を目の前にして、更に好みのセトリや演出による楽しい時間を友人と過ごして、少しだけフクザツなそれらは言葉にして整理ができたけれど、それでも実感は今からどんどん積み重なっていくのだろうと思う。

週明けの月曜は仕事も手につかなかった…かといえばそうでもなく、GWなんて関係のない仕事に就いているので、月末月初の鬼業務に没頭していられたのは不幸中の幸いであったし、昼ご飯も食べずに仕事を捌いていたおかげで少し落ち着いた。

 

発表当日の気持ちはこの記事でエントリーしたとおりだ。

そしてこの3日間、考えていた。

 

「アイドルにとって良い事務所の条件とは」。

 

…というのも、ハロー!プロジェクトはいつも、所属タレントの卒業や体調不良等々による休業やその他折々の発表時に、公式サイトで中の人の代表、現在ならアップフロントプロモーションの西口社長がコメントを出すのが定例となっていて、それがとても親身になって考えられた…というかタレントに対して配慮が行き届いているという意味で、私はいつもやさしい事務所だな!!と感じていた。これは私がハロプロええなあと思ったひとつの要因でもあるのだが、所属タレントのことを大切にしていると感じたし、アイドル事務所、ひいては芸能界という世界への己の先入観と偏見を反省すらした。こんな事務所もあるのかという点でカルチャーショックだった。

 

今回も同様に、西口社長の挨拶とコメントからはじまり、工藤遥本人からのメッセージへと続いている。すべてのファンの意見ではないし、言葉に出さずにいろんな思いを持っている方もおられるだろうが、このコメントが発表されたときの私のTLは概ね穏やかであったし、大半の方は受け入れていたように思う。

私もやさしく温かいコメントだなと、スクショまで取った。

ハロー!って良い事務所だな、と単純に思った。

http://www.helloproject.com/news/6849/

 

しかし、それ以外の所で事務所に思うところはある。ハロー!という事務所のことを詳しく知ったのは本当にこの1年半程度なのだが、モーニング娘。だけでなく他のグループの運営を見ていても、スケジュールが苛烈すぎると感じた。

コンサートに移動、舞台、リリイベ、チェキ会、握手会、その他テレビや雑誌、グッズの撮影、更に日々の練習やブログの更新、何より学業があるメンバーがほとんどだ。本当に、どうやって学校に行きながらこのスケジュールをこなしているのかと未だに心配でしかないし、カレンダーを見て事務所に怒りを覚えたこともある。

 

あんなに折々で所属タレントを大切にしているなと感じさせてくれるのに、こんなにもタレントに心身ともに負担をかけているではないかと。それはグループとファンの需要に見合った会場をおさえるであるとか、事務所は事務所全体を推しているわりに、それに相反して複数のグループ同士のツアーのスケジュールはめちゃくちゃじゃないかとか、そういうことにまで気持ちは及ぶ。

ハロー!は本当に良い事務所なのだろうか?

そんなことを疑いたくはないけれど。

 

 

「アイドルにとって良い事務所の条件とは」。

今のモーニング娘。の活動予定を見ていると、そりゃ他の仕事はしたくてもできないな、とどうしても感じてしまう。誰がどう見たって無理だ。グループとの両立を考えたという推しのコメントはけして嘘ではないと思うし、実際にそれを諦めねばならぬほどにグループの仕事が詰まっていると思う。

 

話は少し変わるが、私は関ジャニ∞のファンでもある。本格的に足を踏み入れたという意味での時系列でいくと、関ジャニ∞のほうが2年ほど早い。それでも、今まで二次元くらいしかアイドルに興味のなかった自分にとってはどちらも壮絶な文明開化であったし、どちらもまだまだ日は浅い。

そんな関ジャニ∞横山裕が度々口にしていることで、私がとても好きな文句がある。

ジャニーズ事務所はいろんなことをさせてもらえる」

という発言だ。

 

関ジャニ∞はありがたいことに露出も比較的多く、音楽もバラエティもお芝居も、グループ全体としてもメンバーそれぞれにも幅広いジャンルで仕事がある。グループ内で得意分野が分かれてはいるが、それでも「いろんなことをやっている」グループだと思う。

ジャニーズ事務所全体、先輩後輩を見ても、近年は特に「マルチプレイヤー」が非常に多くなっている気がする。

裏を返せば、何でもできなければ生き残れないのだと思う。メディアからのそういった要求がどんどん増えていることもわかる。ビジュアルが良く、歌って踊れれば良いというひねた考えは世間一般にも既に通用しないし、芸能界ではとっくに捨て置かれた「アイドル」なのだと感じる。

 

話は戻るが、先の「アイドルにいろんなことをさせてくれるジャニーズ事務所」は良い事務所だなと、いちファンである私は思う。当然一面的な評価であり、やりたいことをすべてさせてもらえるわけでも、自分のやりたいことを聞いてもらえないもどかしい時期も当然あってのことだが、それでも、推しているグループのメンバーがそう言って映画、舞台、バラエティ、リリース、そしてツアーをこなしている姿を見ていると、その言葉のままを受け取りたいなと思う。

 

「アイドルにいろんな仕事をさせてくれる」と「自分がしたい仕事ができる」が噛み合えば言うことはない。しかし現実はそう簡単ではない。ファンの要望はいついかなる時もアイドルにつきまとうし、「ファンの事なんてどうでもいいから、好きなことをやったらいい」と、皆が皆口にできるわけではない。だから、その間に事務所があるのだと思う。

アイドルにはアイドルの人生があるのだから、好きなことをしてほしい。それが仕事、進路なら尚更のことである。ちゃんと休んでほしい。自分を大切にしてほしい。でももっと私たちにいろんなものを見せてほしい。活躍してほしい。売れてほしい。だってファンだから。アイドルが大事だし、彼ら彼女らを好きな自分も大事だから。だから事務所には「良い事務所」であってほしい。

 

 

私はどぅーが引退卒業でなくて良かったなと思った。これからも活動を応援することが、今までと同じ方法ではなくてもできる。活躍をきっとまた見守っていける。

どぅーがモーニング娘。じゃなかったら私はLILIUMを見る事もなかっただろうし、たとえば他のアイドルグループだったとしても見逃していたと思う。モーニング娘。だったからこんなに好きになったのだ。彼女がモーニング娘。だったから、たった二年ではあったがこんなに熱意を注げたのだ。なんだかんだで、ハロー!で頑張っている工藤遥が好きだ。だから事務所を卒業するというのも正直寂しい。

 

良い事務所って本当に何なんだろうか。

思うことはいろいろあるけれど、まだ結論は出ない。