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北摂ロマネスク

エイト、音楽、こっそり日常。

私たち世代の泉谷しげる。沈黙を破る例のやつ。②

音楽 高橋優
高橋優に転んだのは一瞬だったんだということをだらだら書いている続き。先の記事に載せた二枚の他、数枚のシングルを買ってその日は特典映像に浸って終わり。
 
翌日仕事終わりに店頭に並んでいたものをありったけ購入し、こどものうたで突かれた胸が今度はこのアルバムでもみくちゃにされるという仕打ちに合う。
 
 

「BREAK MY SILENCE(初回限定盤) 」

BREAK MY SILENCE(初回限定盤)

BREAK MY SILENCE(初回限定盤)

 

 

私は面倒くさがりなのでトラックのスキップがあまり好きではなく、故にスキップせざるを得ない、所謂捨て曲の多いアルバムも苦手である。しかしその分と言ったらおかしいけども、一度聴き出した曲は基本的に途中でやめたりはしないし聴き直すのも最後まで聴いてからリプレイするスタンスをとっていて、それはなぜかというとiPodの再生回数機能が地味にとても好きだからである。自己満足のバロメーターでしかないのはわかっていてもあれを本体に同期させた時に見る数字の羅列がとても愛しい。

話が逸れたが、そんな滅多に途中で戻したり送ったりをしない私が、思わずなんてなんて??と歌詞を聞き直すことが多かったのがこの「沈黙を破る」アルバムだった。

 

1、ジェネレーションY

私は彼の一つ下の学年なのだけれど、この楽曲を聴いて、昔からの友人に再会したようなひどく一方的な親近感を抱いた。大阪人のテイストで言うと「ほんまそれ」を三日三晩炊いて瓶に詰めたような曲だと思った。

 

2、(Where's)THE SILENT MAJORITY?)

次の首相さんの支持率はどう?ほんまそれ。

 

3、陽はまた昇る

不勉強がばれてしまうのだけど、映画「桐島、部活やめるってよ」はタイトルだけは知っていたもののこの楽曲がこの映画の主題歌だということは知らなかった。聴き込んだ今になって改めて思うのは、「素晴らしき日常」の弟のような曲だなということ。弟はとても優秀で個性もあり、力強くリーダーシップもあるけども、兄の絶対的な存在には決して勝てない。でも弟の方がイケメン。

気持ちの悪い書き方になってしまったが、実はこのアルバムを手に入れた際、同時に陽はまた~の初回版シングルも入手していた。シングル表題曲としてはとてもいいなと思う。ボーナストラックもUstream放送の動画特典も非常によかった。

 

4、人見知りベイベー

彼は曲を作るのも歌詞を書くのも非常にうまいなと思った。

笑ってしまうと失礼にあたるだろうけど笑ってしまう。

 

5、空気

これと、この声のセピア、明滅と群生のヤキモチ、そしてみんな大好き8月6日が私の中での高橋優四大ラブソングである。素晴らしいの一言に尽きる。

 

6、CANDY

歌詞カードを開かずトラック名だけを確認しながら聴いていた。イントロに一瞬で引き込まれ、歌詞が進んでいくにつれこのCANDY甘くない!!!!!と叫び出したい衝動に駆られる。逃げ場がない。そして最後まで救いの手はなかった。ただただ切ないけども心を打たれる旋律と、絵の具と傷んで埋められた傘にオロオロするしかない。ノンフィクション。すごくいい曲だ、しかし簡単にすごくいい曲だ、で片付けていいのか躊躇われるし、もう何十回と聴いた今もわからない。

 

7、スペアキー

男臭いギターのカッティングに既にぐちゃぐちゃの心は置いていかれるばかり。

かっこいい。大好きです。

 

8、蝉

動物シリーズの一環。彼の動物シリーズはどれもとてもお気に入りなのだけど、中でもこの蝉は歌詞とタイトルのリンク加減が抜群だと思う。

 

9、泣ぐ子はいねが?

なんてなんて!?の真骨頂。さっぱどわがんね、でもクセになる素敵な楽曲。地元を愛して何が悪い、というよりは後日彼のインタビューを読んで、もっとみんな堂々と(関西人のように?)コンプレックスなんか捨てて地元の方言使っていこうぜというメッセージがあると知った。先日(3月7日大阪)のライブで初めて生で聴いた。コール&レスポンスに相応しい、やはり素敵な曲だった。しかし何回聴いてもさっぱどわがんね。

 

トラック10、同じ空の下

実は前日に(リアル~等と一緒に)シングルを買っていた。私は彼の「泉谷しげる」な部分に火がついてハマったクチなので、正直この曲はとても良い子で、いい曲だなくらいにしか思っていなかった。なのでこのアルバムでは、ああ、収録曲なのだなという軽い気持ちだったのだけど、これまで9曲聴いてきてのこれは、曲順がまさにパーフェクトだと感じた。ライブ(明滅と群生)の話になるが、ラストはこの曲の会場全員の合唱で締められ、同じ空の下は私の中で更に神格化した。

曲順はパーフェクトだと言ったが、アルバムの中では異質な楽曲だと思う。アルバムありきでシングルを出すことが正解なのか逆が正解なのかは自分にはわからないが、曲順は大切だ。だからこの位置での収録は正解だと思う。

 

トラック11、涙の温度

タイトルに裏切られない安心感を最後の最後で取り戻す。暗いけれどあたたかな部屋で、彼に一対一で聴かせてもらっていると錯覚した。お涙頂戴だと思うかもしれないが、たまにはいいじゃないか。